きちきち
きちきち異読 キチキチ
形容動詞副詞-と名詞
標準
jam-packed (physically or of schedule, etc.)
文例 · 用例
時々、きちきちきちきちという。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
彼女はこの土地へ来てから、月々二三十円ずつ仕送りをしており、それを倉持に話すと、「そうきちきち毎月送らん方がいいよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
使用人の芸者にも金の観念はなかったが、主人にも算盤を弾くことをいやがるのがあり、春よしのお神の、勘定をきちきちしないのも、あながち狡猾いとばかりも言えなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
壁虎がきちきち鳴く、気味の悪い夜鳥の啼き声、――夕食後私はヴェランダの欄干に凭れた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
」「あッ、それでは……」 里では魚も食べさせて貰えなかったのかと、他吉はほろりとして、「取るもんだけは、きちきち取りくさって、この子をそんな目に会わしてけつかったのか」 と、そこらあたり睨みまわす眼にもふだんの光が無かった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
」 それでは、里では魚も食べさせて貰えなかったのかと、他吉はほろりとして、「取るものだけはきちきち取りくさって、そんな目に会わしてやがったのか。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
母から受取つた金は無論卒業までにきちきち一杯に使つてゐたので、病院でくれる五十円の月給がうれしくて、毎日怠けず通つた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
スーツを着せられるのだが、どうもこれがサイズがぴちぴちの既製服で、靴もきちきちで、歩くときゅっきゅという音がする。
— A RETRIEVED REFORMATION 『罪と覚悟』 青空文庫
作例 · 標準
この一週間のスケジュール、分刻みできちきちに埋まってて、トイレに行く時間すら惜しいくらいだよ。
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お下がりの礼服を着てみたけど、胸板のあたりがきちきちで、深呼吸するとボタンが弾け飛びそうだ。
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三泊四日の荷物を無理やりリュックに詰め込んだら、もうきちきちでファスナーが閉まらない。
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標準
grinding noise
作例 · 標準
彼は悔しさをこらえるように、奥歯をきちきちと鳴らしながら、拳を強く握りしめていた。
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古い木造アパートの階段を上るたび、足元できちきちと乾燥した音が響いて、夜中だと少し不気味だ。
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スパナを使ってボルトをきちきちと締め上げるたび、金属同士が擦れる高い音がガレージに響いた。
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標準
precisely
作例 · 標準
部長は一円単位できちきちと割り勘を計算しないと気が済まない性格で、会計のたびに皆を待たせる。
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提出期限の午後五時きちきちに滑り込んできた彼のレポートは、まだインクの匂いが漂っていた。
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本棚の背表紙が高さ順にきちきちと並んでいる様子を見ると、彼の几帳面さがよく分かる。
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標準
Oriental longheaded locust (Acrida cinerea)
作例 · 標準
足元の草むらからきちきちが飛び出して、乾いた羽音を立てながら夏の空へと消えていった。
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じいちゃんの田舎に行くと、虫取り網を振り回してきちきちを追いかけるのが夏休みの恒例行事だった。
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捕まえたきちきちを虫かごに入れると、長い後ろ脚でプラスチックの壁を蹴って逃げようともがいていた。
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