潮上
ちょうじょう
名詞
標準
文例 · 用例
毀傷によつて腦蓋骨の剥離した人が實驗に供されて、腦の働く場合には血液の潮上の要さるゝことが明白になつてから、捕捉して證明し難きものになつて居た精神の勞作も、また筋肉の勞作と同樣に解知さるゝに至つたのであるが、精神勞作も實に血液を要するのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
損傷によって頭骨を剥離した人が実験に供されて、脳の働きには血液の潮上が必要であることが明らかになって、今までは捉え難かった精神の働きもまた筋肉の働きと同様であると理解されるようになったのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
この思想上の又思潮上の観念的技術に触れない時、どの文化領域も方言を脱することは出来ぬ。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
鈎はカイズ形三、四分、竿を振り込んでから潮上へ静かに餌を引いて行くようにするのであるが、舟の位置の都合でそれが出来ない時は横に杭の頭と捨石を探るように引いてもよろしい。
— 佐藤垢石 『夜の黒鯛』 青空文庫