闇買い
やみがい
名詞
標準
文例 · 用例
これに随って農家もしだいに沈黙を守って来た睨み合い、この間で、温泉場からの闇買いがどんな値で忍びよるか。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
何故ならば配給とか、闇買いとか、生きるために大童になっているからです。
— 宮本百合子 『婦人の創造力』 青空文庫
闇買いをしないために営養失調から死んだ判事の問題が新聞に報じられているし「葦折れぬ」という一冊の本は、闇買いをわるいこととして絶対にそれをしないで病死した一人の若い女教師の手記である。
— 宮本百合子 『再版について(『私たちの建設』)』 青空文庫
首相宅では闇買いはちっともしないでやっている。
— 宮本百合子 『再版について(『私たちの建設』)』 青空文庫
みなさまから頂くもので、こんにちの事情の中にあってさえ一つの闇買いもしないで過せる首相の妻という立場にいたら、この四十七歳の人妻も前科者にはならなかった。
— 宮本百合子 『再版について(『私たちの建設』)』 青空文庫
――いまどき、闇買いをしないではやって行けない事は、いかな私だって知っておる。
— 三好十郎 『廃墟(一幕)』 青空文庫
家も無ければ農具もないので、百姓家の馬小屋の片隅に寝泊りしながら、毎日食糧の闇買いに走り廻っているという話であった。
— 中谷宇吉郎 『琵琶湖の水』 青空文庫