磯根
いそね
名詞
標準
文例 · 用例
ひと日は、うるむ月の夜に、水漬く磯根の葦の葉を、卯波たゆたにくちづけし深日の浦をおもひいでぬ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
三ひと日は、うるむ月の夜に、水漬く磯根の葦の葉を、卯波たゆたにくちづけし深日の浦をおもひいでぬ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
幼年の日を養ひし大揺籃のわだつみよ、ほだしも波の鴎鳥、呼びかふ声を耳にして、磯根に近き岩枕汚れし眼、洗はばや。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
幼年の日を養ひし大搖籃のわだつみよ、ほだしも波の鴎鳥、呼びかふ聲を耳にして、磯根に近き岩枕汚れし眼、洗はゞや。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
」 このとき、義貞自身は、またその本軍の大部隊は、大きく急旋回して、稲村ヶ崎の磯根づたいに、岬廻りの道へ向い出していたのであった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
そこは昔、鎌倉開府のころには、磯根に沿って、細い岬廻りの往還があった所だが、荒天の日には道も洗われ、上からは絶壁の石コロなども落ちてくるので、極楽寺坂の切り通しが成ると同時に、いつかあとかたもない廃道になってしまったものだという。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫