槍形
やりがた
名詞
標準
文例 · 用例
年齢は法水と同様三七、八がらみ、血色のよいヤフェクト風の丸顔で額が抜け上り、ちょっと見は柔和な商人体の容貌であるが、眼だけは、切目が穂槍形に尖っていて鋭かった。
— 小栗虫太郎 『聖アレキセイ寺院の惨劇』 青空文庫
ところで、潜航艇に使う液体空気の中へ、水銀を漬けておくと、それが飴状になるので、何かの先に丸い槍形を作り付けることができるのだ。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
槍形、牙形というように、焔の形によって判断をするのが、調伏法の一つであった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
槍形に尖った先が金色につらなっている鉄柵ごしに、窓々のかたく閉された館が見え、ぐるりに繁っている雑草とその雑草に埋もれて大きい車寄せの石段が見えた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
そもそも水矢の鏑には、普通には燕尾、素槍形、蟹爪のいずれかをもちいますのが方式。
— 丹頂の鶴 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
(第三)石を打ち欠きて作れる槍形の者。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
中央アメリカ發見の古器物中には此類の石器に短き柄を付け寄せ石細工を以て之を飾れる物在り、又一手に首級を抱へ他手に石槍形の匕首を携へたる人物の石面彫刻物有り。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
その前に着くと主なるラマは、先の劒のごとくにしてある三角形のバタの紋付の供物と、鎗形にしてあるものと、麦焦しでこしらえた三角形のものに対して何か唱え言をする。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫