一存
いちぞん
名詞
標準
one's own discretion (idea, responsibility)
文例 · 用例
人間もやはり自然界の一存在で、その住んでいる土地に出来るその季節の物を摂取するのが一番適当な栄養摂取方法で、気候に適応する上からもそれが必要で、台湾にいれば台湾米を食い、バナナを食うのが最も自然で栄養上からもそれがよいとのことである。
— 黒島傳治 『外米と農民』 青空文庫
少なくも東欧の一部と極東日本との間に万一存在したかもしれないなんらかの古い関係の可能性という事までも、なんの考察もなしに否定せんとする人のあまりに多いのに驚いた。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
御尤も千万なお話で……それならば申上ますが御殿様……これは私一存の考えで御座りまするが、あの蔵元屋は最早、長い身代では御座いませんので……ヘエ……」「フウム。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
家の娘があすこで芸者屋を出しているから、私の一存でもきまるんだがね。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
でも、あとで、あなたにお伺いして、それは、あなたの全然ご存じなかった事で、すべては但馬さんの忠義な一存からだったという事が、わかりました。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
だから、それはそれとして、私の一存であなたを連れて行くのです。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
」 後に日本に於いて、魯迅先生の選集の出版せられるに当り、日本の選者は先生に向って、どの作品を選んだらよいかと問い合せたところが、先生は、それは君たちの一存で自由に選んでよろしい、しかし「藤野先生」だけは必ずその選集にいれてもらいたい、と言われたという。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
いかなる事がありましょうとも、私一存にて、何と計らおうとも決して存じませぬ。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
作例 · 標準
「この件に関しては私の一存では決めかねますので、一度社内に持ち帰って相談させてください」
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創業以来守り続けてきた看板メニューを廃止するという決断は、店主の一存によるものだった。
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「君の一存で勝手に進めていいプロジェクトではないはずだ。まずは正式な手順を踏んで報告したまえ」
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追加融資の実行が可能かどうかは、最終的には支店長の一存に委ねられている。
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