廉々
かどかど
名詞名詞-の形容詞
標準
each point
文例 · 用例
弥兵衛等もただ者で無いとは見て取ったろうが、関白の威光を背中に背負って居るのであるから、先ず第一に朝命を軽んじて早く北条攻に出陣しなかったこと、それから蘆名義広を逐払って私に会津を奪ったこと、二本松を攻略し、須賀川を屠り、勝手に四隣を蚕食した廉々を詰問した。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
この連鎖の主な廉々は一、シヤンチリイ二、オリヨン三、ドクトル・ニコルス四、エピクロス五、立体幾何学六、敷石七、果物屋とかう云ふ順序だよ。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
余程年も立っているので、記憶が稍おぼろげになってはいるが又|却てそれが為めに、或る廉々がアクサンチュエエせられて、翳んだ、濁った、しかも強い色に彩られて、古びた想像のしまってある、僕の脳髄の物置の隅に転がっている。
— 森鴎外 『百物語』 青空文庫
次で二人は老中側で忠之の越度と認めた廉々に就いて、事實上の尋問を受けた。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
玉藻という女性に就いては落意しがたき廉々があるとか申されまして……」と、師道もすこしあいまいに答えた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
第九十九回 今以て大疑問 余は早く合点の行かぬ廉々から聞き度いと思い「全体貴女が、何うして彼の書斎で消えて了ったか、其が今以て大疑問と為って居ますが」と言い掛けるに、お浦は「イイエ、事の初めから順を追うて申しましょう」と断り、さて愈々説き出した。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
廉々は旧い伝説の型に嵌つた説明で、現実を空想化してゐる。
— 折口信夫 『河童の話』 青空文庫
廉々の批判は、部分に拘泥して、全体の相の捉へられないはめに陥れる事がある。
— 折口信夫 『神道の史的価値』 青空文庫
作例 · 標準
契約書の細部に至るまで廉々に目を通して、内容に矛盾がないか徹底的にチェックした。
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彼は自分のこれまでの功績を廉々とお話しになり、周囲の人間を閉口させた。
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「君の指摘は廉々ごもっともだが、今の我々にそれを修正する予算も時間も残されていないんだ。」
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