黒死病
こくしびょう
名詞
標準
plague
文例 · 用例
……亜歴山大王はアラビヤ人を亡ぼすために、黒死病患者の屍体を荷いだ人夫を連れて行って、メッカの町の辻々でその人夫を一人ずつ斬倒おさせた。
— 夢野久作 『悪魔祈祷書』 青空文庫
同じ町内に赤痢患者が出で、同じ市内に黒死病患者が出でるのも、我が不幸なるは明白である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
自殺の虫の感染は、黒死病の三倍くらいに確実で、その波紋のひろがりは、王宮のスキャンダルの囁きよりも十倍くらい速かった。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
十二歳の時父を喪い遺産を挙げて貧人に施し、黒死病大流行に及び、イタリアに入ってローマ等の病院で祈祷また単に手を触るるのみで数千万人を救うたが、因業は聖者も免れ得ぬものでついに自ら黒死病に罹り、ピアチェンズアの町から逐い出され林中に死に瀕す。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
生前黒死病人この尊者の名を呼べば必ず愈ると上帝の免許あったというので、仏・伊・独・白・西・諸国にこれを奉ずる事盛んにその派の坊主多くあり、殊にヴェニスはその葬処とて大寺堂を建てて祀った。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
その像は巡礼の衣を著し腿に黒死病の瘢を帯び、麪包を啣えた犬を従えたものだ。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
もつとも信徒総代の話によれば、その両親は、彼の生まれた翌る年、黒死病で亡くなつたといふのぢやが、わしの祖父の叔母はそれを本当にしないで、一所懸命に、この哀れなペトゥローの身にとつては去年の雪ほどにも用のない肉親を捜し出してやらうとて、いろいろ骨折つたものぢや。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
さるにしても、このほど帰国の船中|蘭貢において、テレーズが再帰熱にて死去したるは哀れとも云うべく、また、皮肉家大鳥文学博士がこの館を指し、中世堡楼の屋根までも剥いで黒死病死者を詰め込みしと伝えらるる、プロヴィンシア繞壁模倣を種に、黒死館と嘲りしこそ可笑しと云うべし――。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
14世紀の中世ヨーロッパでは、黒死病が猛威を振るい、人口の3分の1が失われたと言われている。
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歴史の授業で、ペストがなぜ黒死病と呼ばれるようになったのかを学んだ。
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当時の人々にとって、黒死病は神の怒りと捉えられるほど恐ろしい災厄だった。
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ウィキペディア
黒死病 とは、1346年から1353年にかけてアフロ・ユーラシア大陸でパンデミックを起こした腺ペストの俗称である。「黒死病」という名の由来は、症状が進行すると敗血症による皮膚の出血斑で体が黒ずんで見え、発病から2-3日で死亡してしまったためだと考えられている。
出典: 黒死病 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0