神廟
しんびょう
名詞
標準
文例 · 用例
冬の日が暮れると神廟のようなオペラの建物は闇の中にいよいよ黒く静まり返える。
— 岡本かの子 『オペラの辻』 青空文庫
それよりも、いっそ東下と恭順との二つの籤を作って、藩主定綱公以下を祭った神廟の前で引いてみよう、その出た籤によって、一藩の態度を決しようではないか、というのであった。
— 菊池寛 『乱世』 青空文庫
サキソン人も一白馬を神廟に蓄い、戦前祈祷してのち僧がこれを牽き出し、槍を逆さまに三列に立てたるを横ぎり歩ましむるに、右足まず踏み出せば勝利だが、左足まず出せば敗兆と断じ出陣を見合せた(コラン・ド・プランシー『妖怪字彙』四版二四二頁等)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
プリニウス説にロネス島のリンドスなるミネルヴァ神廟にエレクトルム(金と銀と合した物)の小觴あり。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
人物画の大名人ゼウクシス、クロトンのヘーラ女神廟に掲ぐべきヘレナの肖像画を頼まれた時、クロトン最美の処女五人を撰み、一々その最好の相好を取り合せて作ったのが絶世の物だった。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
城隍廟は「聊斎志異」などを読む人人の知つてゐる神廟で、祀る所は都市の守護神である。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
やっと、人心地がついた所で頭の上の扁額を見ると、それには、山神廟と云う三字があった。
— 芥川龍之介 『仙人』 青空文庫
偶然開いた所は豹子頭林冲が、風雪の夜に山神廟で、草秣場の焼けるのを望見する件である。
— 芥川龍之介 『戯作三昧』 青空文庫