イロニー
イロニー
名詞
標準
irony
文例 · 用例
対話のユーモアやアイロニーが充分にわからないのは残念であるが、わかるところだけでもずいぶんおもしろい。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
現在のロシア、あるいはむしろ日本の若干のロシア崇拝の芸術家の仮定しているロシアの影像のかなたに存する現実のロシアに、こういう、古典的の意味での芸術の存在することはむしろ一種のアイロニーであるかもしれないのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
然し彼等が其平和の必要条件として、それとは全く両立しがたい腕力の二字を常に念頭に置くべく強ひられるに至つては、彼等と雖も今更ながら天のアイロニーに驚かざるを得まい。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
ちょっとしたアイロニーを感じさせる。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫
まるでロマンチック・アイロニーだ」 三四郎にはこの洋語の意味がよくわからなかった。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
その晩取って返して、図書館でロマンチック・アイロニーという句を調べてみたら、ドイツのシュレーゲルが唱えだした言葉で、なんでも天才というものは、目的も努力もなく、終日ぶらぶらぶらついていなくってはだめだという説だと書いてあった。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
「高志は、ほかの連中みたいに、どの子がかわいいとか、まったくいったことがありません」 じぶんが口にしたことのアイロニーに思いあたり、慶一はみずからを嘲笑したくなった。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
この種の言葉はアイロニーにすぎないと云ってもいい。
— 戸坂潤 『クリティシズムと認識論との関係』 青空文庫
作例 · 標準
「皮肉なことに、あの禁煙エリアで一番タバコを吸っているのは誰だと思う?」
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「まさに皮肉だよ。医者が一番不健康な生活を送っているなんてね。」
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「ああ、全く!一番得意なはずの料理で火を噴くなんて、これぞ皮肉だ。」
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彼の行動は、彼の言葉とは裏腹な、見事な皮肉になっていた。
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