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幼々

幼々
名詞
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標準
文例 · 用例
その文句は、いきなりに育って来たお増などには、傷々しく思われるくらい、幼々しさと優しさとをもっていた。
徳田秋声 青空文庫
幼々しい感動があり、健康な意欲も目立ち、可なり確かな眼で現象も捉へられてゐる。
――芥川賞(第二十二回)選後評―― 選後に 青空文庫
まだ幼々しい少女のにほひがした。
岸田國士 放浪者 青空文庫
髪の形も、身につけたものも、どちらかといえば地味で、無造作とさえいえるのに、心もち両肩をいからせて、頤をぐつと引いた上半身の特徴のある感じは、浅黒い皮膚に正しい輪廓の目鼻だちを、幼々しいながら、どこか知的なひらめきでつゝんでいた。
岸田國士 光は影を 青空文庫
そのなかで、たゞ一人、ある新聞の音楽批評を受持つてゐる佐山某の、うそとは思へぬ力の籠つた賛辞と、会へばきまつて顔色を赤らめる年に似合はぬ幼々しさとに、彼女は無関心ではゐられませんでした。
岸田國士 誰でもない……自分でもない 青空文庫
その処女作「なよたけ」は西欧的教養の燈火をかゝげて、わが古典の林に踏み入り、そこに演劇の泉を汲まうとした幼々しい試みが半ば成功したといつていゝ注目すべき新鮮味をもつた戯曲で、彼の劇作家としての力量は既に、この一作によつて高く評価された。
岸田國士 加藤道夫の死 青空文庫
彦太郎の娘お輝は取つて十六、行く/\は兵三郎に嫁合せる積り、本人同士もその氣で居りますが、何分まだお人形の方が面白がる幼々しさを見ると、痛々しいやうな氣がして親達も祝言も強ひられず、いづれ來年にでもなつたらと、彦太郎夫婦はそれをもどかしく樂しく眺めてゐるのでした。
秤座政談 錢形平次捕物控 青空文庫
お輝は十六、美しく可愛らしく、幼々しく、そしていぢらしい娘ですが、許嫁の兵三郎が殺されて、その悲歎は目も當てられません。
秤座政談 錢形平次捕物控 青空文庫