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髪上

かみうえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
意匠を凝らせた贈り物などする場合でなかったから、故人の形見ということにして、唐衣と裳の一揃えに、髪上げの用具のはいった箱を添えて贈った。
桐壺 源氏物語 青空文庫
中宮から白い裳、唐衣、小袖、髪上げの具などを美しくそろえて、そのほか、こうした場合の贈り物に必ず添うことになっている香の壺には支那の薫香のすぐれたのを入れてお持たせになった。
行幸 源氏物語 青空文庫
中宮のおいでになる御殿の西の離れに式の設けがされてあって、姫君のお髪上げ役の(正装の場合には前髪を少しくくるのである)内侍などもこちらへ来たのである。
梅が枝 源氏物語 青空文庫
院が昔このお后の入内の時お贈りになった髪上げの用具に新しく加工され、しかももとの形を失わせずに見せたものが添えてあった。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
明後日コロンボに入ると云ふ日の夜、音楽会のありとてベツカの君誘ひ給ひたれば、例は波の音に唯聞き耽りて過ぎし日のまぼろしを追ふ頃を、髪上げ衣更へて甲板に出で申し候ふに、はや会場の整ひ居り候ふて、私は招かるる儘に大使の姪とやらん聞えたるスペインの貴婦人に並びて前列の椅子に着き申し候。
與謝野寛、與謝野晶子 巴里より 青空文庫
兼平彼の討たるゝを見て怒髪上指し奮然として箭八筋に敵八騎を射て落し、終に自ら刀鋒を口に銜み馬より逆に落ちて死す。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
この「三寸の人」は三月ほどの間にすくすくと成長して、「よきほどなる人」になり、髪上げや裳着せなどをする。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫