浮木
ふぼく異読 うきぎ
名詞
標準
driftwood
文例 · 用例
』と言ふ中、浮木がグイと沈んだから合すと、餌釣としては、中々大いのが上つた。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
特に餌の中でも、御馳走の川蝦は、あの松がしんせつに、そこらで掬って来てくれたんで、それをちぎって釣る時分は、浮木が水面に届くか届かぬに、ちょろり、かいず奴が攫ってしまう。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
小さな御幣の、廻りながら、遠くへ離れて、小さな浮木ほどになっていたのが、ツウと浮いて、板ぐるみ、グイと傾いて、水の面にぴたりとついたと思うと、罔竜の頭、絵ける鬼火のごとき一条の脈が、竜の口からむくりと湧いて、水を一文字に、射て疾く、船に近づくと斉しく、波はざッと鳴った。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
ト雪枝の作品と並べた処は、恰も釣糸に繋けた浮木が魚を追ふ風情であつた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
すこし飽きて来て、もう浮木の方へは眼もくれず、足もとに乱れて咲いている草の花などをながめているうちに、ふと或る小さい花が水の上に漂っているのを見つけた。
— 岡本綺堂 『水鬼』 青空文庫
小さな御幣の、廻りながら、遠くへ離れて、小さな浮木ほどに成つて居たのが、ツウと浮いて、板ぐるみ、グイと傾いて、水の面にぴたりとついたと思ふと、罔竜の頭、絵ける鬼火の如き一条の脈が、竜の口からむくりと湧いて、水を一文字に、射て疾く、船に近づくと斉しく、波はざツと鳴つた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
その替りの外題は「優曇華浮木亀山」の通しで、切に「本朝廿四孝」の十種香から狐火をつけた。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
通し狂言の「浮木亀山」は、いうまでもなく石井兄弟の仇討で、紋作は石井兵助をつかい、冠蔵はかたきの赤堀水右衛門を使っていた。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
嵐の後の海岸には、たくさんの浮木が打ち上げられていた。
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彼は海岸で拾った浮木を組み合わせて、ユニークなオブジェを作った。
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無人島に漂着した男は、浮木を集めて火をおこし、暖をとった。
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