待ち合い
まちあい
名詞
標準
文例 · 用例
驚いたのは、女学生がこんな事によく気をつけている事で、山の手線電車の待ち合いで大勢寄って、真似し合って笑っているのを見た。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
取り敢えず、停車場の待ち合いにかけ込んで、考え込んだが、室に這入ると、急に大降りになったように、屋根を洗う雨の音が骨身にこたえる。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
私は待ち合いの床の椅子に腰をおろすと時計を見入った。
— 室生犀星 『われはうたえども やぶれかぶれ』 青空文庫
そないなって来ると、無理に奈良い行く必要もないようになりましたが、ちょうど四月の終りのことで、えらいええお天気の日曜でしたさかい、電話かけて相談して、上六の終点で待ち合いして、お午すぎから若草山の方ぶらぶら歩き廻りました。
— 谷崎潤一郎 『卍(まんじ)』 青空文庫
」――そんでとうとう、また「梅園」の前まで歩いて来てしもたのんで、そしたら今度、いつでも必要なこと出来たら「梅園」で待ち合いしまひょいうて、堅い握手して別れましてん。
— 谷崎潤一郎 『卍(まんじ)』 青空文庫
待合いの辻の宵にほたるを買ったこともあった。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
そも富士見町の妓家待合いつの頃より開け始めしにや。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
みずてん芸者の若いのを二人も三人も妾にして、待合いなんぞ出させているそうですよ。
— 三好十郎 『好日』 青空文庫