裸耳
らじ
名詞
標準
unaided hearing
文例 · 用例
ああ、いまするどく鋭刃を合せ、手はしろがねとなり、われの額きずつき、劍術は青らみつひにらじうむとなる。
— 萩原朔太郎 『決鬪』 青空文庫
へんに、しらじらしく真面目になるだけである。
— 太宰治 『緒方氏を殺した者』 青空文庫
企てた、とたんに、世界じゅうの小説がにわかに退屈でしらじらしくなって来るのだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
古き家の中に坐りて脱るべき術もあらじかし。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
これを見て、梅津の君は、あやめも知らぬ戀人は、このわたりにはあらじかし。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
ここに黄ばんだしみのあるのも鼠のいたずらじゃないかしらんなど独語を云いながら我も手伝うておおかた三宝の清めも済む。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
中の字を星形にした徽章のついた制帽を冠って、紺のめくらじまの袴をはき脚絆に草鞋がけ、それに久留米絣の綿入羽織という出で立ちであったと思う。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
溜息ばかり出て、何を言つてもしらじらしく、いつそもう、この邊でお別れしてしまひたいやうなものだ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
機械に頼らず、裸耳でわずかな風の音の変化を感じ取って天候を予測する。
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聴力検査では、補聴器を外した裸耳での聞き取り能力も測定された。
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最新のオーディオ機器の性能を試すため、裸耳でコンサートホールの響きを体感した。
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