捕卒
ほそつ
名詞
標準
文例 · 用例
府では韓大尹が李幕事の出訴を聞いて、銀を一見したところで、確かに盗まれた銀錠であるから、時を移さず捕卒をやって許宣を捉えさせ、それを庁前に引据えて詮議をした。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「李幕事の訴えによって、その方が邵大尉の庫の中の金を盗んだ盗賊と定まった、後の四十九錠の金はどこへ隠した、包まずに白状するがよかろう」 捕卒がふみこんできた時から、もう気が転動して物の判別を失っていた許宣は、邵大尉庫中の盗賊と言われて、はじめて自分に重大な嫌疑のかかっていることを悟った。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
その許宣の詞には詐りもないようであるから、韓大尹は捕卒をやって白娘子を捉えさした。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
捕卒は縄つきのままで許宣を道案内にして双茶坊へ往って、秀王墻の前になって高い墻に囲まれた黒い楼房の前へ往った。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
捕卒の一人は隣家へ走って往ってその家の事情を聞いてきた。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
捕卒は家の前へ立って手筈を定め、門を開いて入って往った。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
捕卒は別れ別れになって室の中へ入った。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
別れていた捕卒はいつの間にかいっしょになって、最後の奥まった離屋に往った。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫