ほかす
ほかす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to throw away
文例 · 用例
が、月には尾花か、日向の若草、廂に伸びたも春めいて、町から中へ引込んだだけ、生ぬるいほどほかほかする。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
いつもの向顱巻が、四五日陽気がほかほかするので、ひしゃげ帽子を蓮の葉かぶり、ちっとも涼しそうには見えぬ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
霜に襲はれた山の気がほかほかする日光の底に冷たく感じられた。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
なぜというに、仕入ものの、おとしの浅い箱火鉢の前に、二十六七の、色白で、ぽっとりした……生際はちっと薄いが、桃色の手柄の丸髷で、何だか、はれぼったい、瞼をほんのりと、ほかほかする小春日の日当りに表を張って、客欲しそうに坐っているから。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
ズボリと踏込んだ一息の間は、冷さ骨髄に徹するのですが、勢よく歩行いているうちには温くなります、ほかほかするくらいです。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
さはあれど、ここなる華と、円き葉のあはひにうつる色、匂、青みの光、ほのほのと沼の水面の毒の香も薄らに交り、昼はなほかすかに顫ふ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
併し今になつて考へると、其頃目に触れたくだらない本が、今尚ほかすかに幾らかの印象を残してゐるのみでなく、私の過去数十年間の仕事に、自分では心附かなかつたけれども、始終何等かの影響を及ぼしてゐたやうに思はれるから、おそろしい。
— ――明治四十五年六月『少年世界』の為に―― 『十歳以前に読んだ本』 青空文庫
うんと長生きをして、われらの世界同胞のために、すばらしい発明をしたり、住みよい世界をつくったり、そのほかすることがうんとふえましたよ」「それはよかった。
— 海野十三 『洪水大陸を呑む』 青空文庫
作例 · 標準
要らない雑誌は、まとめてほかしてください。
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賞味期限の切れた食べ物は、もったいないけどほかすしかない。
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彼はゴミを道端にほかして、そのまま立ち去った。
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