二歩
にふ
名詞
標準
dropping two unpromoted pawns on the same file (illegal move)
文例 · 用例
ぢいつと茫然黄昏の中に立つて、なんだか父親の映像が気になりだすと一歩二歩歩みだすばかりです深夜の思ひこれは泡立つカルシウムの乾きゆく急速な――頑ぜない女の児の泣声だ、鞄屋の女房の夕の鼻汁だ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
しかし、夢中に馳せまわっていながら、崖端に近づくと、一歩か二歩のところで、安全な方へ引っかえした。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
よし一歩も二歩も譲つて、相貌骨格を以て人の運命が定まつて居るものとしましたところで、人相といふものは変るもので有りますから、人相が既に変る以上は運命もまた変る訳でして、して見れば心掛や所行や境遇によつて運命もどし/\変ると考へて正当であります。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
ちょうど鶴のような足取りで二歩三歩あるくと、立ち止まって首を下げて嘴で桟橋の床板をゴトンゴトンと音を立ててつっついている。
— 寺田寅彦 『夢』 青空文庫
私は全く平気で、二歩、か三歩、あるいた。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
不思議なるは自分が、この時かかる目的の為に外面に出ながら、外面に出て二歩三歩あるいて暫時佇立んだ時この寥々として静粛かつ荘厳なる秋の夜の光景が身の毛もよだつまでに眼に沁こんだことである。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
今の高価い炭を一片だって盗られちゃ馬鹿々々しいやね」とお源を見る、お清はお徳を睨む、お源は水を汲んで二歩三歩歩るき出したところであった。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
ト何處へ響いて、何に通ふか、辿々しく一歩二歩移すに連れて、キリ/\キリ/\と微に廊下の板が鳴る。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
作例 · 標準
将棋で**二歩**を指してしまうと、即座に反則負けとなる。
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対局中に**二歩**を打ってしまい、相手に指摘された。
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初心者によくあるミスとして、**二歩**は避けるべき手筋だ。
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ウィキペディア
二歩(にふ)とは、自分の歩兵が配置されている筋に、持ち駒の歩兵を打つ手のこと。将棋の禁じ手の一つである。
出典: 二歩 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0