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監督権

かんとくけん
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼は馬鹿叮嚀に工夫に向つてお低頭をし、工夫の職業とその監督権に顔をたてゝやるために線路を離れて柔順に丘から降りた。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
――「H・S工場」の監督権も、支配、統制権もみんな三田銀行が握っていること、営業成績のことで、よく会社へ文句がくること、専務が殆んど三田銀行へ日参していること、誇張して云えば、専務は丁度逆に三田銀行から「H・S」へ来ている出張員のようなものであること……。
小林多喜二 工場細胞 青空文庫
それに、私の外出について寿江子は大変監督権を与えられたように得意になって、主観的にいいつもりでも云々だとか、第三者が見て云々だとか、口真似をしました。
一九三九年(昭和十四年) 獄中への手紙 青空文庫
なる程関東長官は関東州内に権限を制限されるべきで、関東州外の満鉄監督権や付属地行政警察権は当然駐満大使に帰するのは当然だが、その大使自身が外務省にぞくさなくてはならぬ。
戸坂潤 社会時評 青空文庫
従来の裁判所構成法によれば司法大臣が裁判所に対する行政的監督権を持っていたのを、この監督権の所有者を大審院長にし、かつこの大審院長を天皇直隷とすることによって、司法権を完全に行政権から独立させようというのが、この改革案の重点である。
戸坂潤 現代日本の思想対立 青空文庫
――それだけではなく、産業組合の事業は官庁の監督権に束縛されて、それほど自由には羽を延ばせないのが事実でもあるらしい。
戸坂潤 現代日本の思想対立 青空文庫
棟梁といっても、これは百石取の見識で、作事奉行のつぎに監督権をもったお城大工、人品骨柄もまことにりっぱです。
野村胡堂 幻術天魔太郎 青空文庫
而して行政そのものには、帝国議会は充分に監督権を持っておるのである。
大隈重信 憲政に於ける輿論の勢力 青空文庫