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脇目

わきめ
名詞
1
標準
looking aside
文例 · 用例
そういう晩には綿入羽織をすっぽり頭からかぶって、その下から口笛と共に白い蒸気を吹出しながら、なるべく脇目をしないようにして家路を急いだものである。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
二十歳代の青年期に蜃気楼のような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が、三十前後に実世界の闘技場の埒内へ追い込まれ、そこで銘々のとるべきコースや位置が割り当てられる。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
少女は脇目もふらずにゆっくり楽屋口の方へ歩いて行く。
寺田寅彦 初冬の日記から 青空文庫
完全に裸体で豊満な肉体をもった黒髪の女が腕を組んだまま腰を振り振り舞台の上手から下手へ一直線に脇目もふらず通り抜けるというものすごい一景もあった。
寺田寅彦 マーカス・ショーとレビュー式教育 青空文庫
そんな人は脇目にはこの簑虫と変ったところはなかったかもしれない。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
上り下りの電車がホームに到着するごとに、たくさんの人が電車の戸口から吐き出され、どやどや改札口にやって来て、一様に怒っているような顔をして、パスを出したり、切符を手渡したり、それから、そそくさと脇目も振らず歩いて、私の坐っているベンチの前を通り駅前の広場に出て、そうして思い思いの方向に散って行く。
太宰治 待つ 青空文庫
で彼は日曜のいい天気なるにもかかわらず何の本か、脇目もふらないで読んでいるので、僕はそのそばに行って、「何を読んでいるのだ」といいながら見ると、洋綴の厚い本である。
国木田独歩 非凡なる凡人 青空文庫
Bは脇目もふらずに無表情な頤を波の上につき出して進んで行った。
――夫婦哲学―― 花嫁の訂正 青空文庫
2
標準
(from the) eyes of an onlooker