松虫草
まつむしそう異読 マツムシソウ
名詞
標準
gypsy rose (Scabiosa japonica)
文例 · 用例
瑠璃色の松虫草と、大原の水分を一杯に吸い込んで、ふくらんだような桔梗のつぼみからは、秋が立ち初めている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
中の茶屋へ着くと、松虫草の紫は、見る影もなく褪せているが、鳥冑草は濃紫に咲いている、そして金屏風を背後にした菊花のように、この有毒植物の、刺戟強い濃紫は、焼砂の大壁を背景にして、荒廃の中に、一点の情火を、執念くも亡ぼさずにいる。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
たとえば「松虫草」と「なべな」、「ほたるぶくろ」と「つりがねにんじん」といったようなものである。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
松虫草がちらほらと咲いてゐる。
— 北原白秋 『蜜柑山散策』 青空文庫
疎らな芒に交つて松虫草の花がびつしりと連つて居る。
— 長塚節 『旅の日記』 青空文庫
そしてそこの高原には、桔梗、われもこう、刈萱、松虫草などがさながら毛氈を布いたやうに美しく乱れ開いた。
— 田山録弥 『女の温泉』 青空文庫
山の桔梗 山の見事な草花が一番先きに私の頭に上つて来た松虫草、女郎花、われもかう、刈萱、ことに桔梗の濃い紫は何とも言はれなかつた。
— 田山録弥 『夏』 青空文庫
野原いちめんの芒がほおけ、松虫草のすがれた十月であった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
秋の高原には、可憐な紫色の松虫草が咲き乱れる。
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松虫草の花言葉は「不幸な恋」だそうだ。
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松虫草の群生は、まるで絵画のような美しさだった。
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