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飛び渡る

とびわたる
動詞
1
標準
文例 · 用例
何等かの哲學がそれの現在の世界を越えて行くと思ふのは、個人が彼の時代を飛び越え、ロードゥスを飛び渡ると思ふと同じく馬鹿なことである。
三木清 唯物史観と現代の意識 青空文庫
湖面を飛び渡る白い蝶。
横光利一 榛名 青空文庫
この鳥は聲よりも、峰から峰、梢から梢に飛び渡る時の、鋭い姿が誠にいゝ。
若山牧水 山寺 青空文庫
巻十五に、「鶴が鳴き葦辺をさして飛び渡るあなたづたづし独さ寝れば」(三六二六)、「沖辺より潮満ち来らし韓の浦に求食りする鶴鳴きて騒ぎぬ」(三六四二)等の歌があり、共に赤人の此歌の模倣であるから、その頃から此歌は尊敬せられていたのであろう。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
光あるコバルト色の羽をした、首ばかりのような形の鳥が、丹色の小魚を長い嘴のさきに啄ばんで、水の上を飛び渡るというような絵様は、いまだかつて人の空想にも浮ばなかったと思う。
野鳥雑記 野草雑記・野鳥雑記 青空文庫