顔麗
がんれい
名詞
標準
文例 · 用例
公卿はこれを上皇に進め参らすと、龍顔麗わしくご盞を重ねられた上、この鱠をご賞美遊ばされた。
— 佐藤垢石 『にらみ鯛』 青空文庫
かねがね舞台では拝顔の栄に浴して人知れず思いをこがしていたけど、あなたは麗顔麗姿というんだなア。
— 坂口安吾 『不連続殺人事件』 青空文庫
太郎信勝は、よほど美しかったとみえ、武田一門の死を誌すに少しの同情もない「信長公記」の筆者すら、御年十六歳、さすが歴々の事なれば、容顔麗はしく、肌は白雪に似たり、潔さ、余人に優れ、家の名を惜み、父の最期まで心に懸け、比類なきの働き、感ぜぬはなかりけり と、極力、そのきれいな死に際をほめ称えている。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
還幸の後數日御不豫の報傳はり、萬民深憂天地に祈りしかひもあらせられず、崩御ましまししは月の三十日にて、御前講演の後僅かに三週日、當時龍顏麗しかりしかば、爭でかかる事あるべしとは思ひかけんや。
— 佐佐木信綱 『芳賀博士』 青空文庫