顔を立てる
かおをたてる
表現動詞-一段
標準
to save face
文例 · 用例
校長がもし人望のよい人である場合は、文部省によつて、アツサリ放校が取消されたにしても、何らか校長の顔を立てるためには生徒の方に臨時の損が振りかけられたに相違ありません。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
双方が次第に云い募って、角兵衛が『貴様も小屋の代人で出て来たからは、どうして俺たちの顔を立てるか、その覚悟はあるだろう』と云うと、岩蔵の方でも『知れたことだ、おれの首でもやる』と売り言葉に買い言葉、根が乱暴な連中だから堪まりません。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
読みはじめるから忽ち声がよろこびを帯びて慄え、読み句切毎には、ほほと云う笑顔を立てるのであった。
— 鷹野つぎ 『窓』 青空文庫
忘れるんぢやないぞ、お前さんの顔を立てるといふ事を。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
横山大観、梅原龍三郎、やっぱり細川護立侯の顔を立てるとか立てぬとか。
— 宮本百合子 『雨の小やみ』 青空文庫
わたしの顔を立てると思つて。
— 芥川龍之介 『売文問答』 青空文庫
最近にヤンキーのインチキ野郎を一人、半殺しにしたのが八釜しくなって、領事の顔を立てるために香港を飛び出した位の荒武者だったから、普通人程にビク付きはしなかった。
— 夢野久作 『幽霊と推進機』 青空文庫
これらの些細の事柄は笑うべきではあったが、まただいたいにおいて彼らのなすところ、物騒の傾向なきにあらざりしも、その動機においてはいかにも男性的で、子分の顔を立てるためには自分に不利益なる喧嘩を買ったこともあろう。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
上司は部下の間違いを皆の前で叱らず、彼の顔を立てようとした。
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君が顔を潰されないように、私は何も見なかったことにしよう。
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大部分は私の仕事だったけれど、彼にアイデアの功績を与えることで、彼の顔を立てた。
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