通便
つうべん
名詞
標準
文例 · 用例
他に累を及ぼさざるものが厳として存在していると云う事すら自覚しないで、真の世界だ、真の世界だと騒ぎ廻るのは、交通便利の世だ、交通便利の世だと、鈴をふり立てて、電車が自分勝手な道路を、むちゃくちゃに駆けるようなものである。
— 夏目漱石 『文芸の哲学的基礎』 青空文庫
とりわけて、東京近傍の温泉場は交通便利の関係から、ここに二人の死に場所を選ぶのが多くなった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
とりわけて、東京近傍の温泉場は交通便利の関係から、ここに二人の死場所を択ぶのが多くなった。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
交通便利な離れた島へ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
日本の徳川時代には、各藩で國産獎勵をやりましたが、さういふことは日本のやうな交通不便な國は出來るが、支那のやうな交通便利の國はそれが出來にくい。
— 内藤湖南 『近代支那の文化生活』 青空文庫
丸通便の宅送で相当な大荷物が一ツ。
— 坂口安吾 『心霊殺人事件』 青空文庫
彼は叔父の妻(父親の姉妹)がそのときより2週間前にコレラで死亡し、彼女に子供が居なかったので彼女の衣服を普通便でモンクトンに送ったことを、外科医たちに話した。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫