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洋人

ようじん
名詞
1
標準
文例 · 用例
支那人が漢字で日本語を書いたものと西洋人がローマ字で日本語を写したものとが、その重なものであるが、支那人のものは鎌倉時代のものも多少あるが、室町時代のものはかなり多い。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
西洋人のは、室町末期に日本に来た宣教師の作ったもので、日本語について十分の観察をして当時の標準的音韻を葡萄牙式のローマ字綴で写したものであるから、信憑するに足り、且つ各音の性質も大概明らかであって、当時の音韻状態を知るべき絶好の資料である。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
しかるに現代の標準語において「い」「え」「お」は「ゐ」「ゑ」「を」と共にieoの音であるが、室町末期の西洋人の羅馬字綴によれば、「い」はiであるが、「え」はye「お」はwoの音であったらしい。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
殊に「え」は、現代の九州および東北の方言では現代標準語のエにあたるものをすべてyeと発音するところがあるのを見れば、室町末期の西洋人がyeで写したのも当時の事実を伝えているのであろうと思われる。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
他の方言については不明であるが、室町末期における西洋人の簡略な記述によっても、当時の方言に種々の違った音がありまた違った音変化が行われたことがわかるのである。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
過去のものは、仮名で書かれた文献が主要なる資料であるが、そのほかに朝鮮人が諺文で写したものもあり、西洋人の日本語学書や日本人の西洋語学書などには羅馬字で日本語を写したものがある。
橋本進吉 国語音韻の変遷 青空文庫
その後、室町時代の末においてもそうであったことは、西洋人がハ行音をfa fi fu fe foと書いているのでもわかります。
橋本進吉 古代国語の音韻に就いて 青空文庫
つまり言へば吾々は、西洋人がその一人の女に課する二つの要求――家庭に於ける母性と社交に於ける娼婦性――とを、初めから厳重に分離されて、家庭には妻をおき、社交界には芸者をおき、夫々別々の分業観から専門に教育して来たのである。
萩原朔太郎 家庭の痛恨 青空文庫