十万億土
じゅうまんおくど
名詞
標準
eternity
文例 · 用例
いちばん目に止るのは足の方の鴨居に笠と簑とを吊して笠には「西方十万億土順礼 西子」と書いてある。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
十万億土、奈落の底まで私は落ちた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
いまはもう、いっそ、母のほうで、そのチベットとやらの十万億土へ行ってしまいたい気持である。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
死んだ人であれば悲しい中にも、時間があきらめを教えるのであるが、これは遠い十万億土ではないが、いつ帰るとも定めて思えない別れをしているのであるのを夫人はつらく思うのである。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
ヤ音がするゴーというのは汽車のようだがこれが十万億土を横貫したという汽車かも知れない。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
ゴーといふのは汽車のやうだがこれが十万億土を横貫したといふ汽車かも知れない。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
十万億土の汽車賃使わず。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
しかも、そいつに釣り込まれて、ウッカリ手を出したのが運の尽きで、流石の吾輩も十万億土行きの片道切符を買って、裸一貫で逃げ出さなければならない破目に立到ったほど、それほど左様に恐しい研究材料だったのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫