蠢動
しゅんどう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
wriggling
文例 · 用例
いつも力無い咳をして、さうして顏色も惡く、朝起きて部屋の障子にはたきを掛け、帚で塵を掃き出すと、もう、ぐつたりして、あとは、一日一ぱい机の傍で寢たり起きたり何やら蠢動して、夕食をすますと、すぐ自分でさつさと蒲團を敷いて寢てしまふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
かくのごとき眼より見れば、実際の等温線は大小無数の波状凹凸を有しこれが寸時も止まらず蠢動せるものと考えざるべからず。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
眠っているように思っている植物が怪獣のごとくあばれ回ったり、世界的|拳闘選手が芋虫のように蠢動するのを見ることもできるのである。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
すべてが細かい蠢動になってしまうのである。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
いつも力無い咳をして、さうして顔色も悪く、朝起きて部屋の障子にはたきを掛け、箒で塵を掃き出すと、もう、ぐつたりして、あとは、一日一ぱい机の傍で寝たり起きたり何やら蠢動して、夕食をすますと、すぐ自分でさつさと蒲団を引いて寝てしまふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
無数の黒色の旅客が、この東洋一とやらの大停車場に、うようよ、蠢動していた。
— 太宰治 『座興に非ず』 青空文庫
世の中には、作品の表面には、人道主義の合言葉や旗印が山の如く積まれてありながら、少しく奥を探ると、醜いエゴイズムが蠢動しているような作品も決して少くはない。
— 菊池寛 『志賀直哉氏の作品』 青空文庫
ところが、熊襲は、天皇が、大和へお帰りになると、また忽ち、蠢動し始め、横暴|愈々つのつたので、二十七年八月、天皇は、御子日本武尊をお遣はしになつて、これを征伐させ給うた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
水底の泥の中で、小さな生き物たちが蠢動していた。
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画面の端で、何かがかすかに蠢動しているのが見えた。
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「なんだか、この部屋の空気が蠢動しているみたいだ…。」
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標準
maneuvering (behind the scenes; of insignificant people)
作例 · 標準
水面下では、権力者たちの思惑が静かに蠢動していた。
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影で小者たちが何かを蠢動させている気配があった。
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「あの人物は、表には出ないが、裏で色々蠢動しているらしい。」
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