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宿外れ

しゅくはずれ
名詞
1
標準
文例 · 用例
自分の立っている左右の二階屋などは――宿屋のように覚えているが――見上げるほどの高さであるのに、宿外れの軒を透して見ると、指の股に這入ると思われるくらい低い。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
数えて九軒目に至ったら、さしもに長い宿はとうとうおしまいになり掛けて、もう一町も行けば宿外れへ出抜けそうである。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
そうしてそれを懐かしげに食いながら、いよいよ宿外れまで来るとまた一事件起った。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
……木曽街道を彷徨っていた時のことだといいますが、板橋宿外れの葉茶屋へ寄って、昼食をしたためたそうで。
国枝史郎 猿ヶ京片耳伝説 青空文庫
明月の夜であったので、わしは宿を出て宿を歩き、つい宿外れまでさまよって行った。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
8 それからしばらく経った時、追分の宿の宿外れを、野の方へ行く女があった。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
――諸人はかかわりなく二人だけで、今夜宿外れの黒川渡の野原で、勝負しようという果し状であった。
国枝史郎 剣侠 青空文庫
……最初は上尾の街道で、二度目は追分の宿外れの野原で、三度目はこの黒川渡で……」「今度こそかたがつきそうだ」「三度目の定の目でなあ」「俺が死んだらオイ高萩の、俺の縄張俺の乾兒、お前|悉皆世話を見てくれ」「心得た、きっと見る。
国枝史郎 剣侠 青空文庫