逸り気
はやりぎ
名詞
標準
impatience
文例 · 用例
逸り気を斥け驕り昂る心を捨て、静寂の中で省察を誠実に行い、我々と聖人との関係を思えば、人誰か古聖が大慈の父母の様で、我々が不幸の児の様に思わないであろうか、聖賢の恩恵は我々をスッポリと包み我々を援助し、我々の愚かな者は聖賢に背き聖賢を疎外する。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
「今のようなことを聞けば、あなたはよけいに、卑怯者といわれたくないと思い、死んでも帰ると仰っしゃるかも知れませんが、そんな逸り気はやめて下さいませ。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
いい首尾を作るにも、男の逸り気を撓め、女の待ち汐を見、そこの櫓楫の取り方は媒ち役の腕というもの。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
彼のこの逸り気を誘き出しに来た敵の水軍であったとは、如何せん、後で分ったことだった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
――味方の全軍が、わずか一城に懸って、日を過すうちに、神戸、一色の敵軍が、退路を断って、包囲して来たら何と召さるか」 飯尾|隠岐、下方左近|将監などの老練の将は、藤吉郎の策を若い逸り気として、叱るが如く云った。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
おぬしこそ、とかく逸り気だから気をつけろ」 見張りの蛮兵が、報告に来た。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
だが、困るのは、彼らのそうした逸り気だった。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
だが、直義に劣らない逸り気の将校はほかにも多い。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
締切が近いのに、焦って逸り気が出ている。
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逸り気を出してミスしないように、落ち着いて作業しよう。
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彼はプレゼンの前、いつも逸り気でそわそわしている。
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