浴衣がけ
ゆかたがけ
名詞
標準
wearing a yukata
文例 · 用例
つまりかうした作家たちが、詩や俳句を作るのは、飽食の後で一杯の紅茶をのんだり、或は労作の汗を流し、一日の仕事を終つた後で、浴衣がけに着換へて麻雀でもする気持なのだ。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
円タクで白山坂上にさしかかると、六十恰好の巌丈な仕事師上がりらしい爺さんが、浴衣がけで車の前を蹣跚として歩いて行く。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
店の若い衆なども浴衣がけで、昼見る時とはまるで異ったふうに身体をくねらせながら、白粉を塗った女をからかってゆく。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
夕食後|風呂を浴びて無帽の浴衣がけで神田上野あたりの大通りを吹き抜ける涼風に吹かれることを考えると、暑い汽車に乗って暑い夕なぎをわざわざ追いかけて海岸などへ出かける気になりかねるのである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
それが浴衣がけの頬かぶりの浴客や、宿の女中たちの間に交じって踊っている不思議な光景は、自分たちのもっている昔からの盆踊りというものの概念にかなりな修正を加えさせる。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
そういえば用が用、仏像を頼みに行くのだから、と巡礼染みたも心嬉しく、浴衣がけで、草履で、二つ目へ出かけたものが、人の背で浪を渡って、船に乗ろうとは思いもかけぬ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
麻を刈ると題したが、紡ぎ織り縫ひもせぬ、これは浴衣がけの縁臺話。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
娘や家内は浴衣がけてゐるといふに、これはまた尚だ木綿の黒紋付の羽織に垢づいた袷で、以前の通り堅くるしい態をしてゐた。
— 三島霜川 『昔の女』 青空文庫
作例 · 標準
夕涼みに浴衣がけで縁側に出ると、風が心地よかった。
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温泉地では、浴衣がけで町を散策する人が多く見られる。
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彼は朝風呂の後、浴衣がけのまま朝食をとった。
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