幻辞.com

幾千万

いくせんまん
名詞-の形容詞
1
標準
tens of millions (of)
文例 · 用例
一陣の風小高い丘を襲えば、幾千万の木の葉高く大空に舞うて、小鳥の群かのごとく遠く飛び去る。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
林は全く黄葉み、蔦紅葉は、真紅に染り、霧起る時は霞を隔て花を見るが如く、日光直射する時は露を帯びたる葉毎に幾千万の真珠碧玉を連らねて全山|燃るかと思はれた。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
左右の岸は新緑の光に輝き、仰げば梢と梢との間には大空澄みて蒼く高く、林の奥は日の光届きかねたれど、木の間木の間よりもるる光はさまざまの花を染め出だし、涼しき風の枝より枝にわたるごとに青き光と黒き影は幾千万となき珠玉の入り乱れたらんごとく、岸に近き桜よりは幾千の胡蝶一時に梢を放れ、高く飛び、低く舞う。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
だが、たとえば、アメリカの機械靴の左右を合わせるのに、ほんの寸法だけで左足の堆積と右足の堆積とから手当り次第に掴み取りして似合の一対とするように、人間が肢を八本もっていたアンドロギュノスの往古に復り度い本能からばかりならば、幾千万の男と幾千万の女との適偶性もまた幾千万と云わなければならない。
渡辺温 アンドロギュノスの裔 青空文庫
廿日、壬辰、午剋、鶴岳上宮の宝前に羽蟻飛散す、幾千万なるかを知らず。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
ほど経て声も消えゆけば、ああ見よ、いまし幽潭の鈍める空にあかあかとのぼれる玉か、数しれぬ幾千万の新星の華。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
」請ふ見よ、羅馬死して羅馬の遺骨を幾千万載に伝へ、死して猶ほ死せざる詩祖ホーマーを。
北村透谷 富嶽の詩神を思ふ 青空文庫
その外帝国文学という方面には、堂々たる東京帝国大学の威を借って、血気壮な若武者達が、その数幾千万ということを知らず、入り代り立ち代り、壇に登って伎を演じて居るようだ。
森鴎外 鴎外漁史とは誰ぞ 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4
幾千万(いくせんまん) — 幻辞.com