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鳶職

とびしょく
名詞
1
標準
文例 · 用例
……鳶職のもの、鳶職のもの。
泉鏡花 瓜の涙 青空文庫
鳶職というのを思うにつけ、学生のその迫った眉はたちまち暗かった。
泉鏡花 瓜の涙 青空文庫
」 そんなことを話し合ひながら彼等が庭へ廻つて来ると、二人の鳶職が向ふ鉢巻の裸体で縁側に腰を降してゐた。
牧野信一 雪景色 青空文庫
ハヤどうも、まるでどうも、大雪の中でも歩いてゐるやうな――」三 鳶職のAが、見物に来た金魚屋から鯡鯉の値打ちを聞いたといふことを滝に伝へた。
牧野信一 雪景色 青空文庫
鳶職である人一倍弱氣で臆病な亭主も、一刻も速く立退いて行つて欲しいと泣顏を掻いて、彼等にそれを眼顏で愬へた。
嘉村礒多 崖の下 青空文庫
辻新といえば、あすこの家の頭――出入りの鳶職――が、芝金の直弟子で、哥沢の名とりだった。
続旧聞日本橋・その一 大門通り界隈一束 青空文庫
栗野老人は、鳶職の頭、というより寧ろ仕事師の頭で、柴田家には先代の時から出入りしていました。
――近代説話―― 古木 青空文庫
植木屋、鳶職、提灯張り、活字拾ひ、テキ屋、コック、旅館の番頭、集まつた人間の職業は種々雑多で、最初命ぜられた仕事は、機械の据付であつた。
岸田國士 秋の雲 青空文庫