方塞がり
かたふたがり異読 かたふさがり
名詞
標準
unlucky direction (in Onmyōdō; due to the presence of a god such as Ten'ichijin)
文例 · 用例
「八方塞がりになったら、突貫して行く積りで、なぜ遣らない。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
それも近頃では殆ど八方塞がりになつたので、少しの機會も逸さずに金を得る事許り考へて居るが、若し怎しても夕飯に有附けぬとなると、渠は何處かの家に坐り込んで、宿の主婦の寢て了ふ十時十一時まで、用もない茶呑談を人の迷惑とも思はぬ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
それも近頃では殆んど八方塞がりになつたので、少しの機会も逸さずに金を得る事ばかり考へて居るが、若し怎しても夕飯に有付けぬとなると、渠は何処かの家に坐り込んで、宿の主婦の寝て了ふ十時十一時まで、用もない喫茶談を人の迷惑とも思はぬ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
」 駿介はじつに八方塞がりの感じを持たないわけにはいかなかつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
夕方、帰途、樹明来、さびしい顔で酒が飲みたい、飲まずにはゐられないと訴へる、が、私は今や八方塞がりのどうすることも出来ない、もじ/\してゐると、君が一筆書いた、それを持参して一升借りて戻る、――悪い酒ではなかつたが寂しい酒だつた、あゝ、三人でうれしい酒を飲みたい!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
圭一郎は何處に向かはうと八方塞がりの氣持を感じた。
— 嘉村礒多 『業苦』 青空文庫
膿が殆ど出なくなつて、傷口も大方塞がりかけて居た。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
あの薄暗い狂病棟の監禁室は、空気抜きの小さな窓が一つあるきりで――その窓も鉄棒が入れてあり、おまけに岩乗な金網が張り亙してある――太陽の光線もめつたにささない八方塞がりだ。
— 北條民雄 『青春の天刑病者達』 青空文庫
作例 · 標準
来年引っ越す方角が方塞がりだと占い師に言われ、心配になっている。
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重要な契約を控えているが、今日は方塞がりの日なので外出を控えるべきだと祖母が言う。
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引越しの方角が悪く、方塞がりを避けるために対策を講じた。
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江戸時代の書物には、方塞がりの日に旅立つことの危険性が記されている。
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