貸元
かしもと
名詞
標準
文例 · 用例
土台が極ると、山の貸元になって、坐っていて商売が出来るようになりました、高利は貸します。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
借りた方は精々と樹を伐り出して、貸元の店へ材木を並べるばかり。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
」 「冗談言っちゃいけねえ清水の御貸元、それァ何かの間違いだ、俺ァ人殺しなンぞした事がねえ」 「何を言やがるんだ、言い逃れは聞かねえ、立派に証人があるんだ、小五郎ッ覚悟を決めて仕度しろッ」 小五郎、突然斬って来る。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
「斬られたなァ武井のお貸元の身内だと言うじゃねえか」 「そうだって。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
S=離れ 七五郎、傍の若い者に、 「おッ、兄哥さん、お前さんに訊ねるが、あれァ確か武井の御貸元で御座ンすね」 「そうだ」 石松が、 「そうか、あれが武井のども安親分か」 七五郎が若い者に、 「聞きゃ今日の昼間、町外れの街道で武井の御身内が一人斬られなすったと云う話だが。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
七五郎が、 「へえ、武井の御貸元で御座いますか、実は折入って……」 吉兵衛、それと見て、 「何だ、手前七五郎じゃねえか。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
安五郎は、 「さてと……俺の番だったな」 「へッ、御貸元の番で。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
この方が清水港の長五郎と云う方で……へえ長五郎さん、向って右が武井の御貸元、左が都田村の吉兵衛親分で御座います」 次郎長が安五郎に、 「初めてお目にかかります。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
ウィキペディア
貸元(かしもと)とは、紙芝居師に紙芝居を貸す元締、もしくは丁半賭博場の経営者。送り仮名を入れた「貸し元」とも書く。
出典: 貸元 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0