組中
くみじゅう
名詞
標準
文例 · 用例
「組中でも評判がいいので、ゆくゆくはお役付きになるかも知れません」 その金之助がまかり間違えば切腹の大事件を仕でかしていることを、鳥さしの老人は夢にも知らないらしかった。
— 鷹のゆくえ 『半七捕物帳』 青空文庫
○千住の大橋は千住駅の南組中組の間にかゝれる橋にして、東京より陸羽に至る街道に当るをもて人馬の往来絶ゆることなし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
従つて農民文学懇話会員作家諸君は、一般的意味に於ける農民小説を書くよりも、近く産組中央会々頭に就任すると噂される有馬氏のために産組小説を執筆する機縁を今後恵まれるだらう。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
すでに舊冬は小普請入り仰せつけられ、すこしは眼も醒むるかと思ひの外、ます/\亂行募る趣、頭支配の耳にも入つて、ひと間住居を申付けらるゝか、あるひは甲府勝手をいひ渡されうも知れぬと、組中でも專ら噂する。
— 岡本綺堂 『箕輪の心中』 青空文庫
大三郎は組中でも評判の美少年で、黒の肩衣に萠黄の袴という継を着けた彼の前髪姿は、芝居でみる忠臣蔵の力弥のように美しかった。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
彼等はすぐに組中の子供を呼びあつめて、めいめい木刀や竹刀を持ち出して、およそ十五六人が鬨を作って追って来た。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
元来武右衛門君は中学の二年生にしてはよく弁ずる方で、頭の大きい割に脳力は発達しておらんが、喋舌る事においては乙組中|鏘々たるものである。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
組中にあっても、有力の人物であった!
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫