思うに
おもうに
副詞
標準
presumably
文例 · 用例
僕があらゆる俳句を理解し得ず、俳句を本質的に毛嫌いしながら、一人例外として蕪村を好み、彼の俳句だけを愛読したという事実は、思うにおそらく、蕪村の情操における特異なものが、僕の趣味性や気質における特殊な情操と密に符合し、理解の感流するものがあったためであろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そして単に、近代の抒情詩や美術しか知らない若い人たちでも、こうした蕪村の俳句だけは、思うに容易に理解することができるだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
僕が俳句を毛嫌いし、芭蕉も一茶も全く理解することの出来なかった青年時代に、ひとり例外として蕪村を好み、島崎藤村氏らの新体詩と並立して、蕪村句集を愛読した実の理由は、思うに全くこの点に存している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
蕪村を誤った罪は、思うに彼の最初の発見者である子規、及びその門下生なる根岸派一派の俳人にある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
思うに蕪村は、こうした表現の骨法を漢詩から学んでいるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
思うに、人事において流行や廃りのある如く、自然においても旧式のものと新式のものが自らある、空中飛行機に駭く心は、やがて彗星を異しむ心と同一であると云えよう。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
尤もそれ自身では同じ事柄でも前後の関係がちがって来ればその内容もまたちがった意義をもって来ることは可能であるが、そういう場合でも同じ読者が見ればきっと「またか」と思うに相違ない。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
これらの予報が普通世人にとりて実用的価値を有するための条件は、思うに「その現象のために利害を感ずべき個人あるいは団体の利害を感ずる範囲領域の大きさに対して、予報の指定する範囲の大きさが比較的大ならず、且つ前者に対する後者の位置の公算的変化の範囲の小なる事」なり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
作例 · 標準
例句