力足
ちからあし
名詞
標準
strong legs
文例 · 用例
お齒ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで來し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずる/\と※けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
お歯ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで来し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずるずると抜けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
お齒ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで來し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずる/\と拔けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
— 樋口一葉 『たけくらべ』 青空文庫
町の西端に寺ありてゆうべゆうべの鐘はここより響けど、鐘|撞く男は六十を幾つか越えし翁なれば力足らず絶えだえの音は町の一端より一端へと、おぼつかなく漂うのみ、程近き青年が別荘へは聞こゆる時あり聞こえかぬる時も多かり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
十八年の永い間、逸作に倣ってわたくしは実家のいかな盛衰にもあらわな情を見せまいとし、父はまた、父の肩に剰る一家の浮沈に力足らず、わたくしの喜憂に同ずることが出来なかった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
戦わんと欲すれば力足らず、帰らんとすれば前功|尽く廃りて、不振の形勢|新に見われんとす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
忠三郎氏郷ウンと緊張した顔つきになって、無念である、サアもう一度来い、と力足を踏んで眼ざし鋭く再闘を挑んだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
しかし斯様いう大将で有って見れば、士卒も萎けかえって顫えて居るわけには行かぬ、力肱を張り力足を踏んだことだろう。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
作例 · 標準
あの横綱は力足が強く、一度土俵際まで追い詰められても容易には倒れない。
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山道を何時間も歩き続けるには、並外れた力足が必要とされる。
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彼はラグビー選手らしい、丸太のように太くて頼もしい力足を持っている。
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