白張り
しらはり
名詞
標準
文例 · 用例
「盂蘭盆の日の間は、私の家では白張りの大きな切子灯籠を座敷の外の軒に掲げることになっております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
このような人々の群れの中にただ一人立ち上がって、白張りの蝙蝠傘を広げたのを逆さに高くさし上げて、親船の舷側から投げる銀貨や銅貨を受け止めようとしている娘があった。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
明治初期を代表するような白シャツを着込んで、頭髪は多くは黙阿弥式にきれいに分けて帽子はかぶらず、そのかわりに白張りの蝙蝠傘をさしていた。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
かれが持っていたという司令部の提灯も、普通の白張りの提灯に変わっているのです。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
彼が持っていたという司令部の提灯も、普通の白張りの提灯に変っているのです。
— 岡本綺堂 『火薬庫』 青空文庫
正月十四日の夜、宮中で行はれた男踏歌には、高巾子といふ白張りの高い巾子を著けて、踊つて出た。
— 折口信夫 『はちまきの話』 青空文庫
眼だけ出して、高巾子の著いた白張りの冠を被つたので、支那の不良の徒の姿をまねたのだ、と言はれてゐるが、すべてさうした風を輸入する時には、何か其処に結合する点がなくては出来ないのだから、全然、此風を輸入だ、とは解せられない。
— 折口信夫 『はちまきの話』 青空文庫
白張りの提灯や竜燈はその中に加はつてはゐないらしかつた。
— 芥川龍之介 『歯車』 青空文庫