残年
ざんねん
名詞
標準
文例 · 用例
残年の短かさを覚悟させられた荘公は、晋国の圧迫と太子の専横とに対して確乎たる処置を講ずる代りに、暗い予言の実現する前に少しでも多くの快楽を貪ろうと只管にあせるばかりである。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
それにもかかわらず、鶴見はよく堪えて、静かに引籠って、僅かにその残年を送っているのである。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
今は此少年が再び燈心草の屋根を葺いて、老人の残年を安らかにすごすべきたよりとした。
— THE HEART OF THE SPRING 『春の心臓』 青空文庫
殘年の短かさを覺悟させられた莊公は、晉國の壓迫と太子の專横とに對して確乎たる處置を講ずる代りに、暗い豫言の實現する前に少しでも多くの快樂を貪らうと只管にあせるばかりである。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
父は左衞門|茂頼とて、齡古稀に餘れる老武者にて、壯年の頃より數ケ所の戰場にて類稀なる手柄を顯はししが、今は年老たれば其子の行末を頼りに殘年を樂みける。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
父は左衞門|茂頼とて、齡古稀に餘れる老武者にて、壯年の頃より數ヶ所の戰場にて類稀なる手柄を顯はししが、今は年老たれば其子の行末を頼りに殘年を樂みける。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫