菴
菴
名詞
標準
文例 · 用例
むかし快菴禪師と云ふ大徳の聖おはしましけり。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
それから毘陵の唐太常凝菴が非常に懇望して、とうとう凝菴の手に入ったが、この凝菴という人は、地位もあり富力もある上に、博雅で、鑒識にも長け、勿論学問もあった人だったから、家には非常に多くの優秀な骨董を有していた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
そこで天下の窯器を論ずる者は、唐氏凝菴の定鼎を以て、海内第一、天下一品とすることに定まってしまった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
贋鼎だって、最初真鼎の持主の凝菴が歎服した位のものではあり、まして真鼎を目にしたことはない九如であるから、贋物と悟ろうようはない、すっかりその高雅妙巧の威に撲たれて終って、堪らない佳い物だと思い込んで惚れ惚れした。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
又|嘗て貴州金竺長官|司羅永菴の壁に題したまえる七律二章の如き、皆|誦す可し。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
大千世界を見ること、掌中の菴羅果の如くすといふ程の意氣が無くてはならぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
天地の始終を觀ること、掌上の菴摩羅菓を視るが如くなるにあらずんば、是の如き説の當否を判ずること能はざる譯であるが、餘りに格套的に某の歳は某の氣行はるゝといふのは、信じ難くもあり、事實にも符し難い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
それから毘陵の唐太常凝菴が非常に懇望して、とう/\凝菴の手に入つたが、此の凝菴といふ人は、地位もあり富力もある上に、博雅で、鑒織にも長け、勿論学問も有つた人だつたから、家には非常に多くの優秀な骨董を有して居た。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫