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舷墻

げんしょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
「なにかあったんですか」「投身自殺です」「こんなところで」「昨夜からずっとそのベンチにいたんですがね、さっきツイと立って行って、舷墻に凭れたと思ったら、見ている前でヒョイと飛びこんじまって」「男ですか、女ですか」「白い口髭をはやした六十歳ぐらいのひと……松代とかいう」「松代?
久生十蘭 ノア 青空文庫
「とうとう帰った」 山内は孝助たちとB甲板の舷墻に凭れ、近づいてくる港の全景を眺めやった。
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のみならず山内が凭れている舷墻は、今日の夜明け、松代が投身したその場所だった。
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十月の朝の陽ざしは明るいが、この舷墻からさえ、なにか陰暗とした気がたちのぼり、日本の運命を暗示しているようでならない。
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