無碍
むげ
形容動詞名詞
標準
free from obstacles
文例 · 用例
また婦人雑誌を読めば現代語が出て、それを読めば自分の程度の新しさと一致する心よさがあり、見るものすべてが流通|無碍になっただけ、それだけ女性全般の中に蓄積されたものがない様に思います。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
あらゆるものを認めてそれを一たん無の価値にまで返し、其処から自由性を引き出す流通無碍なものということなのよ。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
あの天地間の闊達無碍な超越的な思想からすれば、今更僕が以上のような手紙を書かなくてもいいわけなのです。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
融通無碍とでもいふのでございませうか。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
」「はゝゝ、お樂みで……」 番頭の八方無碍の會釋をして、其の眞新しいのを又運轉手の傍へ立掛けた。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
悟空の闊達無碍の働きを見ながら俺はいつも思う。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
近代将棋の合理的な理論よりも我流の融通無碍を信じ、それに頼り、それに憑かれるより外に自分を生かす道を知らなかった人の業のあらわれである。
— 織田作之助 『勝負師』 青空文庫
作例 · 標準
彼の思考は無碍で、どんな難問にも柔軟に対応する。
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悟りを開いた僧は、一切の執着から無碍になるという。
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無碍な精神を持つことで、困難を乗り越えられるだろう。
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