宜なるかな
むべなるかな異読 うべなるかな
表現
標準
quite right
文例 · 用例
秀堅は鷹洲のやうに将門に同情してゐる人では無くて、「平賊の事、言ふに足らざる也、彼や鴟梟之性を以て、豕蛇の勢に乗じ、肆然として自から新皇と称し、偽都を建て、偽官を置き、狂妄ほとんど桓玄司馬倫の為に類す、宜なるかな踵を回さずして誅に伏するや」と云つて居るほどである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
ひとり一時の境遇にてしかくなりしにあらで、関西の気質と関東の気質とは自ら異るところなり、宜なるかな、侠勇を好みし京伝、馬琴の徒の関西に出でずして関東に起り、門左、西鶴等の関東に生れずして大坂に現れたるや。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
宜なるかな、我邦の文運、今日まで憐れむべき位地にありたりしや。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
現に後者が技術上の命脈は斯土に在れば、その久しくこゝに居るもまた宜なるかな。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
宜なるかな、沒却理想ならざる戲曲といふもの出來て、遂に「ドラマ」の旨なき戲曲を現じ來れること。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
宜なるかな、南園白梅の花、寿陽公主の面上に落ちて、梅花粧の天下を風靡したるや。
— 芥川龍之介 『文部省の仮名遣改定案について』 青空文庫
宜なるかな、この頃明治座にての興行に、またかともいはず人波うちての大景気を見ること。
— 三木竹二 『いがみの権太』 青空文庫
宜なるかな、人は「君が代」よりも「梅の春」を聴んと急ぐや。
— 山路愛山 『詩人論』 青空文庫
作例 · 標準
「あの映画が賞を総なめにしたのも、宜なるかなという素晴らしい出来栄えだった。」
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一晩中準備を続けた彼が寝坊してしまったのは、宜なるかな、責める気にはなれない。
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「やはり彼は天才だったか。今日の活躍を見れば、宜なるかな。」
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