気随
きずい
形容動詞名詞
標準
willful
文例 · 用例
家屋の建築は設計者の気随になる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
「来たぞや、来たぞや、」「今は早や、気随、気ままになるのじゃに。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
我に諂い我に媚ぶる夥多の男女を客として、貴き身を戯に謙り、商業を玩弄びて、気随に一日を遊び暮らす。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
おおかたわたし達も誰も居なかったら自由自在だっておまえはお悦びだろうが、あんまりそりゃあ気随過ぎるよ。
— 幸田露伴 『雁坂越』 青空文庫
お店からはこの六月で手当は貰えなくなるし、その上、あの娘にこの先き気随気儘にされてうっちゃられたら、あたしゃ喰べられなくなるよ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
前述のごとく、自分は勉強するにしても気随気ままな方法を執っていたから、こんな種類の物を読んでいる余裕もあったのであろう。
— 寺田寅彦 『わが中学時代の勉強法』 青空文庫
わたしみたいな気随なわがまま者はそんなふうにされたら窮屈で窮屈で死んでしまうでしょうよ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そういう時勢であったから椿岳は二軒|懸持の旦那で頤を撫でていたが、淡島屋の妻たるおくみは男|勝りの利かぬ気であったから椿岳の放縦気随に慊らないで自然段々と疎々しくなり、勢い椿岳は小林の新らしい妻にヨリ深く親むようになった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
作例 · 標準
「彼は本当に気随な性格で、急に明日から旅に出ると言い出しても誰も驚かない。」
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組織のルールに縛られず、気随に振る舞う彼の姿に、密かな憧れを抱く若手も多い。
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「そんな気随なやり方じゃ、いつか周りから愛想を尽かされるよ。」
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