観光客
かんこうきゃく
名詞
標準
tourist
文例 · 用例
室戸岬が日本何景かの一つになってから観光客が急に多くなり、今では、汽車こそまだ開通しないが、自動車や汽船で楽に日帰りが出来るそうである。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
せめては狩衣か、相成るべくは、緋縅の鎧……と気がつくと、暑中伺ひに到来の染浴衣に、羽織も着ず、貝の口も横つちよに駕籠すれして、もの欲しさうに白足袋を穿いた奴が、道中つかひ古しの蟹目のゆるんだ扇子では峠下の木戸へ踞んで、秋田口の観光客を――入らはい、と口上を言ひさうで、照覧あれは事をかしい。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
少なくもアメリカの百万長者がアルプスの空気と光線に健康とエネルギーを求めて歩く間に、多くの日本人の観光客はそのほかにおまけとして山水の美の中から日本人らしい詩を拾って歩くであろう。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
外人観光客へ勧める宣伝文に「日本は世界一の空の都」と観光局はつけ加えていい。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
だから此の地方へ毎年観光客がやって来て、落す金が八億フランにのぼるそうです。
— 岡本かの子 『母と娘』 青空文庫
そこは、東京からか、または伊那盆地から、いきなり飛び込んで来た、観光客には、奇岩怪石の間を、天龍川が幅狭く食い込んで、流れて居るので、たしかに珍らしいに違いない。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
もう一つ別に、彼に安易さを覚へさせたのは、彼が心配したように「生活」を求めて彼女が訪れて来たのではなくつて、全く単純な観光客として、小さな観光団に加つて、序でに、眼色の変つた兄貴にも会つて行かう――位ゐの、全く安楽な状態で、遊びに来たのであるといふことだつた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
日本の美といえば京都、奈良、お濠の景色というのは、ものを知らない観光客だけではない。
— ――アグネス・スメドレーとパァル・バック―― 『中国に於ける二人のアメリカ婦人』 青空文庫
作例 · 標準
夏休みに入り、ビーチには多くの観光客が訪れた。
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地元の人は、親切に観光客を道案内していた。
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「わあ、こんなに観光客が多いなんて知らなかった!」
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早朝の市場は、地元の住民と観光客で賑わっていた。
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