鬼退治
おにたいじ
名詞
標準
chasing out ogres
文例 · 用例
それでは折角の鬼退治も、甚だ氣拔けのした物語になるだらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
小栗判官、頼光の大江山鬼退治、阿波の鳴戸、三荘太夫の鋸引き、そういったようなものの陰惨にグロテスクな映画がおびえた空想の闇に浮き上がり、しゃがれ声をふりしぼるからくり師の歌がカンテラのすすとともに乱れ合っていたころの話である。
— 寺田寅彦 『青衣童女像』 青空文庫
それでは折角の鬼退治も、甚だ気抜けのした物語になるだらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
渡辺綱が羅生門の鬼退治に出て行ったあとを見送って、平井ノ保昌や坂田ノ金時らが「綱の奴め、首尾よく鬼を退治して来るだろうか」などと噂をしているというのである。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
その夜の追儺に、太宰府天満宮の神事を移して、亀戸天神に催さるる赤鬼青鬼退治の古式、江戸ッ児にはそんな七面倒臭い所作なぞ、見るもじれったくて辛抱出来まいと思の外、何がさて洒落と典雅とを欣ぶその趣味性には、ザックバランなことばかりに限らず、かかる式楽も殊の外に興がって、今に参観の者尠くない。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
私が子供の時には、父は御定まりの桃太郎から始めて大江山鬼退治の話などをしてくれたものです。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
そして鬼退治を始めることに相談をきめました。
— 豊島与志雄 『天狗笑』 青空文庫
水のまに/\寄り来る物の中から、神が誕生すると言ふ形式が、我が国にも固有せられてゐて、或英雄神の出生譚となり、世降つて桃から生れた桃太郎とまでなり下りはしたが、人力を超越した鬼退治の力を持つて、生れたと言ふ処から見ても、桃太郎以前は神であつた事が知れよう。
— 折口信夫 『桃の伝説』 青空文庫
作例 · 標準
例句