ポトリ
ポトリ異読 ぽとり
副詞-と
標準
with a plop
文例 · 用例
あらゆる火花のエネルギーを吐き尽くした火球は、もろく力なくポトリと落ちる、そしてこの火花のソナタの一曲が終わるのである。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
幹男の手に熱い涙がポトリポトリ落ちて来た。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
ポトリとその膝へ涙が落ちて来た。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
しかし、今ポトリポトリと膝の上へ落ちて来る涙を見ていると、鈴子の瞼には、もう鶴雄の顔しか泛んで来なかった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
眼の奥がじーんと熱くなり、そして、かつての落語家の頬をポトリと伝う涙は、この子の母親になる筈の自分の妻と、そしてこの子のきょうだいになる筈の自分の子を、明日はどこへ探しに行けば良いのかという頼り無さだった。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
鶏頭、鶏頭、 記憶に悲哀は再燃する、切迫|詰つた俺の感覚が四ん匍ひになつて剃刀を拾ひかける、ハツと霊魂が後から呼び返すと意久地もなくパタリと身体が平べつたくなる、苦しい涙がポトリポトリと額を抑えた手の甲に零れる…… 轡虫が啼く……唐突に座り直して、ぐいと右の指を二三本白粉の瓶に突つ込む。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
その雨滴の如く、ポトリ/\落ちて来るリズム。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
共同水道端の水道の水滴がポトリ/\落ちて、残置灯の鈍い光に照らされているのが、にわかに夜の更けた感じだ。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
作例 · 標準
熟した柿の実が、枝から離れて地面にポトリと落ちた。
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彼女の頬を、一筋の涙がポトリとこぼれ落ちた。
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蛇口から水滴がポトリと垂れる音が、静かな夜の台所に響いている。
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