伸びやか
のびやか
形容動詞名詞頻度ランク #37228 · 青空 42 例
標準
comfortable
文例 · 用例
花は淡紅の色たぐふべきものも無く気高く美しくて、いやしげ無く伸びやかに、大さは寸あまりもあるべく、単弁の五|片に咲きたる、極めてゆかし。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
すると今まで針のように鋭くなっていた自分の神経は次第に柔らいで、名状のできない穏やかな伸びやかな心持ちが全身に行き渡る。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
吹込む煙に惱亂した風情ながら、何處か水々として伸びやかに見える。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
わたくしは久し振りにやゝ伸びやかな気持になって両手を肩の附根から前後へ揺り動かします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それらの一つ一つに這ひ登つてこちらの溪、そちらの峽間に茂り合つて麓の方に擴がつて行つてゐる森の流を見下してゐると、まことに何とも言へぬ伸びやかな靜かな心になつてゆくのであつた。
— 若山牧水 『鳳來寺紀行』 青空文庫
憂悒の義の「いぶせし」は気噴狭しの意で、憂える者の気噴が伸びやかでない様の実際に副っている。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
目を定めてよく見ると、長く伸ばした両の翼を微塵も動かさずに、からだ全体をやや斜めにして、大きな水の渦に乗った枯れ葉のように、その鷲は静かに伸びやかに輪を造っている。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
老木というではないが、いずれも伸びやかに伸び揃った青々しい樹木である。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
彼の作品は、筆致に独特の「伸び」があり、見る者を惹きつける。
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