錮
錮
名詞
標準
文例 · 用例
彼女らは、運動に出された禁錮囚のように喜んで、おもての船員たちの室へ来て出してもらった礼として、(以下十一字不明)。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
あたかも彼らは禁錮刑囚のように、監房の板壁をながめた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
この電線に障害を与えた者は一年間の禁錮に処せらるるという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
仔細に観察すると、こいつ禁錮するほどのことはのうても、説諭位はして差支えないことを遣っとるから、掴み出して警察で発かすわい。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
帝もと雄傑剛猛なり、是に於て大に怒って、刀を以て孝孺の口を抉らしめて、復之を獄に錮す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
東京在住中、妾は数たる口気に接して自ずから野鄙の情も失せ、心ざま俄に高く品性も勝れたるよう覚えつつ、公判も楽しき夢の間に閉じられ、妾は一年有余の軽禁錮を申し渡されたり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
これは重禁錮の者は、官に七分を収めて三分を自分の所有とするが例なるに、妾はこれに反して三分を官に収め七分を自分の有となしければ、在監もし長からんには相応の貯蓄も出来て、出獄の上はひとかどの用に立ちしならん。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
彼等は六ヶ月|禁錮の宣告を受け、直ぐ牢に繋がれることになった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫